派遣社員のしくみと雇用期間
派遣社員とはどうゆうもの?と思ってる方いらっしゃるかと思います。
まず誤解が多い部分ですが、派遣社員はパートやアルバイトと違って、就業先企業で雇用契約を結ぶのではなく、派遣会社と雇用契約を結びます。
上の図のように、仕事の指示などは直接派遣先企業から受けますが、あくまでも雇用契約は派遣会社と結んでいますので、給料の支払い・社会保険・雇用保険などもすべて派遣会社からということになります。
雇用期間
派遣社員は派遣先の業務内容によって続けて働くことができる期間が異なります。この点は正社員やパート・アルバイトにはないルールなので注意が必要です。
雇用期間は、専門26業務、自由化業務、その他の業務に分けられます。
業務の種類 | 派遣受入期間 |
1.①~⑦以外の業務(自由化業務) | 最長3年まで |
2.専門26業務 | 制限なし |
3.プロジェクト業務 | プロジェクト期間は制限なし |
4.就業日数の少ない業務 | 制限なし |
5.育児代替業務 | 制限なし |
6.介護代替業務 | 制限なし |
7.製造業務 | 最長3年まで |
専門26業務はソフトウェア開発や財務処理、ファイリングなどの仕事がこれにあたります。
自由化業務とは、派遣法改正で派遣業務が原則自由化されることによって新たに派遣が認められるようになった業務のこと。営業、販売、製造などの仕事がこれにあたります。
専門26業務の詳細は労働者派遣法 改正のポイントを参照
派遣社員の契約期間の動向
平成25年の資料では、派遣契約の期間として3か月以下が89%となっていて、1日以下(日雇派遣)が21.4%。6か月以下が全体の96.7%を占めています。
特定労働者派遣事業では、6か月以下のものが全体の79.5%となっています。
派遣契約の期間は、短期更新するものがほとんどということですね。
試用期間
試用期間とは、派遣先企業が派遣社員を雇い入れる際に職務能力や勤務態度などに問題があるかどうか見極める期間をいいます。また、派遣社員側も業務内容が契約書と違っていないかなど判断する期間です。
通常、1週間~1ヶ月ぐらいの短期間で試用期間が設けられています。ちなみに全ての勤務先で試用期間が設けられているわけではありません。
試用期間がある場合、契約書は試用期間の日付になっています。その後、双方の意思が合意し継続して働く場合、新たに結んだ契約期間の契約書が送られてきます。
※本来派遣先は試用期間を設けることはできません。
契約更新
長期募集の場合でも、通常3ヶ月更新を重ねる会社が多いです。派遣社員としては6ヶ月や1年契約をしてくれた方が安心して働けるんですけどね。3ヵ月に1回のペースで、次の更新はあるんだろうか?切られるんじゃないか?など心配しなくちゃならないのは精神衛生上良くないですし。
でも裏を返せば3ヶ月更新は派遣社員のメリットでもあるんですよ!
「長期契約では重い」と考える人は派遣社員に向いていると思います^^
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andysqueezさん、
確かに。
でも、それで派遣会社の利益が出てるわけですし、慈善事業じゃないからそれはしょうがないことだと思います。
ただ、人によって利幅が違うのが微妙だったりしますよね。
いろいろ裏事情があるんでしょうけれども。。。
仕組みはこの通りだけど、派遣会社がなん%取るのかを先に聞いておかないと後から知ってな~んだこりゃみたいな。そんなに派遣先からもらってんのに俺にはこんだけかよ~と僕の周りの派遣の連中はぼやいてます。
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